一般的な出会い系において、もっとも出会いの障害となるのがサクラの存在です。女性のふりをして会う素振りを見せて男性を期待させ、メールやサイト利用を浪費させてお金を騙しとる、という存在ですね。実に悪質です。世のノンケ男性もなかなか苦労しているようですね。

しかし、ゲイ向け出会い系サイトにはサクラという概念がほぼありません。だって、考えてもみてください。一般的な出会い系というものは、どう考えたって男性の会員数が多くなりますよね。それを補填する意味でも、サクラという存在がないとメールのやり取りすら出来ない男性会員が続出してしまうわけですね。

ですがゲイ向け出会い系サイトにはそういった性別の区別がありません。強いて言うなら攻めなのか受けなのか、といったところですが…これはどちらも需要がありますから極端に偏ることはありません。

それに、いまはサクラを雇っていた、という理由で摘発された出会い系サイトもあります。これまでは出会い系の運営会社が逮捕されるケースはスパムメールを送った迷惑行為だったり、少女売春の温床となっているのを知りつつ対策をしなかったりなど、出会い系そのものの仕組みについてはノータッチでした。

いま、サクラを雇っていると逮捕される

しかし、2014年にはついにサクラを雇って出会えないようにしていた、という詐欺罪で摘発されるサイトが出てきます。

“出会えない”出会い系サイトの「サクラ」を書類送検 バイト時給は750円

この事件の画期的なところは「出会い系なのに会えない」という点をもって、詐欺罪として立件している点です。それまではサクラの存在というのは法的にはグレーな部分であり、違法行為かどうかといえばあやふやなところでした。

ところが、この一件でサクラは明確に詐欺であり違法行為、ということが証明されたわけです。事実、この事件のあとには数え切れないほどの出会い系サイトが「都合により」閉鎖されたようです。

つまり、それだけサクラという存在がはびこっていたわけですね。ゲイに取ってはあまり関係ないこととはいえ、同じ出会い系という業態ですから気になるところではあります。

 ゲイ向け出会い系にサクラは割にあわない

このように、現在は出会い系がサクラを雇うというのは非常にリスクのある行為です。それを承知で、数ヶ月だけパッと稼いでパッと止めるという悪質なサイトはまだあるようですが、ゲイ向け出会い系には関係のないことです。

なぜならサクラというのは男と女でみた場合に女のほうが少ないからこそ、サクラで補填するという意味合いが大きいのであり、ゲイしかいない出会い系にゲイを増やしたとしても、それはまったくもって意味のない行為だからです。

たしかにそれでメールのやり取りを促すことはできるかもしれませんが、前述したとおりにサクラを投入するという行為は違法行為ですから、ハイリスク・ローリターンすぎます。よって、合理的に考えてゲイ向け出会い系にサクラはほぼ存在しないのです。

事実、わたしもゲイ向け出会い系を利用してきて数十人の人と会ってきましたが、サクラと思われるような不可解な引き伸ばしだったり、不条理なすっぽかしなどの行動を取る人とは一度も遭遇していません。

いまならLINEやフリーメールも気軽にとれますし、そもそも出会い系サイトは知り合うきっかけでしかなく、連絡は外部の手段を用いて行うことが今は普通ですからね。一般的な出会い系と違って、サクラの存在を気にせずパートナー探しに専念できるというのは、ゲイ向け出会い系ならではのメリットだと思います。